新・快眠生活zzz

自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』が徒然なるままに書きます。お店や取扱い商品のPRは基本的に一切なしです。

妻のこと、息子のこと その2

しばらく思いつくまま自己紹介を兼ねて身の上話を書いています。『お前の身の上話なんかに興味はない。』と言われそうですが(苦笑)もし多少なりともご興味がおありでしたらお付き合いくださいませ♪

 

私たちは結婚して13年間子宝に恵まれませんでした。結果的に足かけ約10年間にわたっていわゆる不妊治療を受けることになりました。

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結婚前初めて香川に来た時に丸亀城にて。今よりずいぶん若いですねぇ。

 

妻にはお姉さんと妹さんがいて、合計5人の甥っ子・姪っ子がいます。わりと近くに住んでいる事もあり、頻繁に我が家に遊びに来たり、泊まったりしていました。子供たちは妻にはもちろんですが、私にもとてもよく懐いてくれました。『こんな可愛い甥っ子、姪っ子がいるので、自分たちには子供はいなくても良いかな。』と思っていた時期もあります。

 

そんな私たちに待望の知らせが届いたのは一昨年の3月7日のことでした。産婦人科に行っている妻から『やぁ(^o^)初めて陽性の判定が出たよ。妊娠したみたいです♡(原文のまま)』というメールが届いた時、私はちょうど昼食中でしたが、思わず涙してしまったことは言うまでもありません。

 

さてそれからというもの、実は・・・

『嬉しさ』や『楽しみ』よりも『何とか母子ともに無事で・・・』という不安の方が上回る日々がやってきました。

そんな私に出来ることといえば妻とお腹の子供を労わることだけ。いつの頃からか、毎晩寝る前に妻のお腹をさすってあげながら、お腹の中のまだ見ぬ我が子に話しかけるということを始め、それが出産までの日課となりました。

 

ちょうどその頃に出会った絵本です。

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最初と最後の部分だけご紹介します。

 

ある森に
とっても仲良しの 2羽の小鳥がいました

 

しばらくすると
しあわせな2羽のあいだには
あかちゃんができ
おかあさん鳥は
たまごを5つうみました

 

(中略)

 

森に しずかな夜がやってきました
ふと 耳をすますと 小さな小さな声が きこえてきます

 

おとうさん おかあさん
ボクたちのこと たくさん思ってくれて ありがとう
ずっと 伝えたかったの
「だいすきだよ」って

 

あかちゃん あかちゃん
わたしたちのところにきてくれて ありがとう
わたしたちも だいすきだよ
あえる日を たのしみにして
おやすみなさい

 

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今こうしてキーボードに打ち込むだけで“うるうる”きますね。
まさに当時の私たちの心情にぴったりの絵本でした☆

 

 

さて、いよいよその日がやってきました。

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出産前日、入院前にお店の前で二人で記念撮影 

 

平成26年11月12日。私は朝から一緒に産科でスタンバイしました。

 

妻からはずっと以前から『立ち会って欲しい』と言われていたのですが『自分には無理』と・・・病室で待つ予定にしていました。でも当日になって決心し、勇気を振り絞って分娩に立会うことにしました。おかげ様で母親の産みの苦しみの一部を共有することができたのは、何物にも代えがたいとても良い経験が出来たと思います。

 

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待ちに待った瞬間は午後5時14分。体重3468gの元気な男の子でした。

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幸佑(こうすけ)と名付けました。

 

(続く)